前回のブログ記事で、洗脳とカウンセリングのプロセスが似ているとお伝えしました。キャリアカウンセリングを例に、私の考えをお話していきます。
キャリアカウンセリングは、個人が自分のキャリアをより良くするための支援を行うことです。キャリアカウンセラーは、相談者の希望や課題を聞き取り、その人にとって最適なキャリアプランを一緒に考えていきます。
キャリアカウンセリングのプロセス
キャリアカウンセリングは、一般的に以下のプロセスで行われます。
- 相談者の自己理解
キャリアカウンセリングの最初のステップは、相談者の自己理解です。キャリアカウンセラーは、相談者に自分の強み、弱み、興味関心、価値観、目標などについて質問。その質問を通じてその人について深く理解していきます。 - 職業情報の提供
次に、相談者に職業情報を提供します。そして、その人のキャリア選択の幅を広げていきます。具体的には、職業に関する資料の提供、職業体験の紹介、職業に関するセミナーへの参加の支援などを行うことがあります。 - キャリアプランの作成
相談者と協力してキャリアプランを作成していきます。キャリアプランには、相談者の希望や課題、強み、弱み、興味関心、価値観、目標などを踏まえて、具体的な行動計画が盛り込まれています。 - キャリアプランの実行
キャリアプランを作成したら、実際に行動に移していきましょう。キャリアカウンセラーは、相談者の行動をサポートし、モチベーションを高めていきます。 - キャリアプランの評価
キャリアプランを実行した後、その効果を評価し、必要に応じてキャリアプランを修正していきます。キャリアプランは、あくまでも一つの道筋です。状況に応じて、柔軟に変更していくことが大切です。
洗脳とキャリアカウンセリングのプロセス比較
一方、洗脳やマインドコントロールは、「解凍→変革→再凍結」のプロセスで進むとされています。
そこで、この流れをキャリアカウンセリングのプロセスに当てはめてみました。(下表参照)
プロセス | 洗脳 | キャリアカウンセリング |
解凍 | 今までの人格を崩壊させる | 自己理解・仕事理解、啓発的経験 |
変革 | 新たな情報・価値観の教え込み | 意思決定、方策の実行 |
再凍結 | 新しい人格を強固にする | 適応、キャリア形成 |
いかがですか?
人の変容を強制するのか支援するのかという違いはあります。でも、似ているように思いませんか?もしかすると、両者の差は視点と手法の差だけなのかもしれません。