会議やプレゼンの際、なんだか話しが伝わらないような気がすることはありませんか?
参加者のリアクションが薄かったり、難しい顔をしていたり、首をかしげていたり。

プレゼンに慣れていれば対処は可能

発表者が会場の様子に気を配っていれば、例えばプレゼンの途中で「不明なところはありますか?」「ご質問などはありませんか?」などと声をかけることで、出席者の認識合わせができます。
しかし、プレゼンすることに慣れていなかったり、緊張していたりすると、そのような対応も難しいでしょう。私がはじめてプレゼンを任されたころは、準備した原稿を見ながら発表するのが精いっぱいで、出席者に気を配る余裕はありませんでした。この頃はプレゼンの原稿を上司がチェックしていたことから、私は「原稿を正確に読めれば相手に伝わる」と思い込んでいたように思います。

現場説明会での気づき

ある時、在籍していた工場全体でISO9001を取得することになり、私がメイン担当になりました。まずは「ISOとは何か」について各職場に説明するため、ISO9001を要約したスライドを作ってプレゼンを行いました。
しかし、準備は万端だったつもりだったのですが結果はあまり芳しくなく、強いフィードバックもいただきました。慣れていない人にとってISO9001の概念は難しいものですが、それを差し引いても、うまく話しが伝わらないようでした。

人の認知の傾向が見えてきた

ところが、フィードバックしていただいたコメントをまとめると、いくつかの傾向が見えてきました。
・スライドが文字ばかりでわかりにくいので図にまとめてほしい。
  →文字や声ではなく、図形や絵、イラストなどのほうが理解できる。
・スライドの文字を読ませてほしい。
  →文字(文章)を読むことで理解できる。
・スライドだけでなく、口頭で詳しく説明してほしい。
  →目からよりも耳からの情報の方が理解できる。

人の認知特性

話しがよくわからないと言われる方、説明方法を見直してみてはいかがでしょう?よろしければご支援いたします。