平成27年度の国勢調査の結果によると、15歳以上の就業者の87.4%が雇用者(いわゆる会社員。役員を含む)となっています。
同年度における総人口に対する15歳以上の割合は87.4%ですから、日本の人口の約76%は雇用者ということになります。”ほとんど”と言ってもいいかもしれませんね。

平成27年度国勢調査 就業状態等基本集計結果 結果の概要 より

会社員は他の方と連携しながら仕事を進めることから、責任権限や役割分担が決まっていたり分業制だったりするなど、組織だって動くことが多くなります。
裏を返すと、時計の歯車のように、会社全体の一部の役割しか担えないということです。

その状態を変えるには、針を直接動かしているような末端の歯車ではなくモーターに近い歯車になって、自分が他の歯車を動かす存在になる(≒昇進・昇格)か、モーターのエネルギーを伝えるのではなく、自分自身がモーターになる(≒退職・独立)という選択をすることになります。
最近では副業・兼業が認められ始めていることから、時間によって歯車の動きを切り替えたり、一人で歯車とモーターの両方の機能を持つなど、多様な働き方が選択できるようになってきました。

その一方、長い間一定の動きしかしてこなかったために機能が劣化したり、新しい機構に対応できずに代替されたりします。また、歯車が合わないのに無理に組み込まれたために破損してしまうこともあります。
こうなると、雇用者としてはとてもつらい状況になると思います。

会社組織は、精巧に組み上げられた歯車のよう

でも、VUCAと言われる先行きが不透明な時代ですから、会社が生き残るためには世の中の変化に追従していく必要があります。その影響は皆さんのところにも波及して、仕事の内容や役割を変えることを求められることでしょう。
多くの場合、会社は「あなたならできる」と思っているから求めています。

でも、時には自分が考えているキャリアプランやライフプランに合わないと思えるような指示があるかもしれません。
そういう時には、自分のキャリアの戦略をきちんと立てておくことが重要になります。
もしかすると、目先の分岐点のどちらを選んでも、たどり着くゴールは同じかもしれません。

この分岐の先の先は、どこにつながるのか(実は同じところかも?)

もしご自身のキャリア戦略を立てたいとお考えでしたら、お手伝いします。