TDMA(The Titanium Dioxide Manufacturers Association:二酸化チタン製造者協会)によると、欧州委員会(EC)は、粒子径10μm以下の吸入可能な粉末状態で市場に存在する二酸化チタンについて、「発がん性カテゴリー2(ヒトに対する発がん性が疑われる)」に分類することを検討しているとのこと。
二酸化チタンはこれまで安全と言われており、白色の顔料としてペンキやインクに使われているほか、化粧品、日焼け止め、食品添加物など、多くの産業分野で利用されています。
この二酸化チタンの毒性は、物質固有の毒性ではなく「粒子」としての毒性であり、また大量に吸入しない限り大丈夫らしいですが、「有害」というシンボルが付いてしまうのでは、安全性に対する認識に変化を起こしそうです。実際、フランス政府は食品添加物(E171)の使用を2020年1月1日から1年間、一時停止すると決定しています。
早ければ2020年前半には結論が出るかもしれないとのことですから、メーカー、ユーザーとも、しばらくは目を離せそうもありませんね。
情報元:TMDA