子どもたちに促されて、去る8月10日にテレビ放送された「ハウルの動く城」を家族で見ました。(ネタばれ注意)
思い返すと、ハウルは公開された翌年頃に一度見ていました。この映画は2004年公開なので、10数年ぶりに再び見たことなります。でも、そもそもドラマや映画が苦手な私が、映画をまともに見るのは数年ぶり。
初めて見たときは、釈然としない後味の映画でした。ストーリーの中にいろいろわからないことがあった結果、エンディングの後は頭の中が「?」で一杯となり、ほとんど感動しなかったように思います。一番のポイントは、ソフィーの容姿が老婆になったり少女になったりする理由がわからなかったこと。「編集ミス?公開に間に合わせるために、チェックを省いたの?」とすら思っていました。
でも今回見たら、「そうか、容姿の変化は、ソフィーの思い込みによるものなのか」と、自分でも意外なほどすんなり肚落ちしました。思い込みの力って、時には容姿を変えるくらい強いものなんですよね。そして、改めて、すごく深いテーマを扱った素晴らしい映画なのだと感じました。
経営コンサルタントとして活動していて感じるのは、思い込みや固定概念に縛られて「もう打つ手がない」などと絶望している組織や人が意外に多いということです。私にはハウルのような魔法は使えませんが、このような思い込みから解き放つようなお手伝いを、少しでも出来ればと考えています。